ミステリーの古典を翻訳し、epub形式で公開しています。以下の翻訳はすべてパブリック・ドメインであり、あらゆる形での利用を認めています。(林清俊)

64px-PD-icon.svg.jpg(1618 byte)

I, the copyright holder of the following works, hereby release them into the public domain. This applies worldwide. In case this is not legally possible: I grant anyone the right to use these works for any purpose, without any conditions, unless such conditions are required by law.

Classic Mystery and Detection Series

このシリーズのうち「下宿人」はハヤカワから邦訳がでいます。ほかの作品はすべて初訳。いずれも訳者が水準以上と判断した作品です。お楽しみいただければさいわいです。

lodger_cover.jpg(56900 byte)

下宿人
マリー・ベロック・ローンズ作

二階で静かに聖書を読む紳士は、いま世間を恐怖に落としいれている、あの連続殺人の犯人なのだろうか。下宿を営むエレン・バンティングは、下宿人が夜、散歩に行くたびに殺人が起きることに気づき愕然とする。

切り裂きジャック事件をもとにし、何度も映画化されたサスペンスの傑作。

原題 The Lodger (1913)

ダウンロード(epub)


impersonation_cover.jpg(16205 byte)

入れかわった男
エドワード・フィリップス・オッペンハイム作

双子のようによく似た二人の男。一人は落ちぶれたイギリス人郷士エヴェラード・ドミニー、もう一人はドイツ陸軍少将レオポルド・フォン・ラガシュタイン。この二人が偶然アフリカの奥地で出合った時、フォン・ラガシュタインの胸に危険な計画が浮んだ。

第一次大戦前の緊迫したヨーロッパ情勢を背景に描く、高名なスパイ小説。

原題 The Great Impersonation (1921)

ダウンロード(epub)


bookshop_cover.jpg(23861 byte)

幽霊書店
クリストファー・モーリー作

古本屋の主人ミフリンは店の書棚から一冊の本が消えたり、またあらわれたりすることに気づいた。ブルックリンの一角でおきたこの奇妙な出来事が国際的陰謀へと発展していく。

サスペンスであると同時に愛書家の魂を語ったたぐいまれな一冊。

原題 The Haunted Bookshop (1919)

ダウンロード(epub)


mouse_cover.jpg(25769 byte)

恐怖との遭遇
ノーバート・デイヴィス作

エクセントリックな登場人物、爆笑を誘う会話。コミカルなハードボイルドを書かせたらこの作者の右に出るものはない。探偵ドウンと愛犬カーステアズの名コンビが、陰謀渦巻くメキシコの山岳地帯で大活躍する。

哲学者ウィトゲンシュタインがファンレターを書こうとまで思ったパルプ・フィクション。

原題 The Mouse in the Mountain (1943)

ダウンロード(epub)


house_cover.jpg(15315 byte)

ホロコースト・ハウス
ノーバート・デイヴィス作

億万長者の娘を守れ!笑いを誘いつつも、いざという時はタフガイになる探偵ドウンが、吹雪の山の中で痛快な活劇を見せる。

ノーバート・ディヴィス入門編とも言うべきパンチのきいた中編。

原題 Holocaust House (1940)

ダウンロード(epub)


nebuly_cover.jpg(16859 byte)

雲形紋章
ジョン・ミード・フォークナー作

大聖堂の修復工事のため、カランの町にきた建築家ウエストレイは奇怪な噂を聞く。この町の領主ブランダマーは、実は偽者だという噂である。しかもその謎を解明しようとする人間は次々と不慮の死を遂げるのだ。

ドロシー・セイヤーズに多大な影響を与えたゴシック小説。

原題 The Nebuly Coat (1903)

ダウンロード(epub)


sight_cover.jpg(15970 byte)

見えない光景
メアリ・ロバーツ・ラインハート作

「ご近所クラブ」がほんのお遊びに開いた降霊会。しかし、そこで霊媒が語ったのはまさに同時刻に行われた殺人の模様だった。

日常から隠された、闇と超現実の世界がかすかにあなたに触れてくる。

原題 Sight Unseen (1946)

ダウンロード(epub)


agony_cover.jpg(21603 byte)

苦悶の欄
アール・デア・ビガーズ作

第一次世界大戦が始まる直前、ロンドンを旅行していたアメリカ人ジェフリー・ウエストは同国人の若い女性に一目惚れ。ところがそのとたんに彼は殺人事件に巻き込まれる!

二転三転する推理が黄金期の作品にふさわしい、見事なロマンチック・サスペンス。

原題 The Agony Column (1916)

ダウンロード(epub)


trial_cover.jpg(24330 byte)

裁判
エルマー・ライス作

実業家で名士のトラスクが自宅で銃殺された。逮捕されたのは親友のストリックランド。彼は有罪を認めるかのように一切の弁護をあきらめ沈黙する。しかし裁判はこの単純な事件の背後にある意外なドラマをあばきだす。

アメリカの演劇ではじめてフラッシュバックの技法を使ったとされる、スリリングな法廷劇。

原題 On Trial (1914)

ダウンロード(epub)


memory_cover.jpg(15764 byte)

火星の記憶
レイモンド・F・ジョーンズ作

「また火星に行きましょうね」とアリスは死の床で言った。しかし遺体を解剖した医者は、彼女が人間ではなかったことを夫のメルに告げるのだった。もう一つおかしなことがある。メルもアリスも火星に行ったことなどなかったのだ!

記憶を主題にしたSFならではのサスペンス。

原題 The Memory of Mars (1961)

ダウンロード(epub)


以下の翻訳にはクリエイティブ・コモンズのライセンスがついています。(林清俊)

nanpasen.jpg(46616 byte)

難破船
アルバート・バーグ作

火星の軌道に突然あらわれた巨大な宇宙船。管制局になんの連絡も入れてこないこの船は、どうやら無人のまま飛んできたらしい。この宇宙船の謎を探るべく、関税捜査支部はウォーリックら三名を調査におもむかせた。

不気味なサスペンスが横溢するホラーの短編。 EPUB3 のファイルです。

原題 Derelict (2010)

ダウンロード(epub)


allingham.jpg(14198 byte)

完璧な執事
マージェリー・アリンガム作

ノウルズはどんな事態が起きても完璧に対処できる「完璧な執事」だった。そう、たとえ相手が人間でなくても……。

英国ミステリの大家アリンガムの短編。 EPUB3 のファイルです。

原題 The Perfect Butler (1959)

ダウンロード(epub)


eiyuunoshi.png(114873 byte)

英雄の死
アンドレアス・ラツコー作

爆撃で頭部に大けがを負い、病院のベッドで譫言を言うカーダール予備軍中尉は、その瀕死の状況の中で、なにが人間を戦爭に追いやるのか、重大な秘密に気がついた。

反戦小説として名高いラツコーの名品。 EPUB3 のファイルです。

原題 Heldentod (1918)

ダウンロード(epub)


ブログのページ

主に読んだ本の感想やら翻訳・文学についての議論です。過去に書いた文章も再録していきます。こちらをクリック

関連ページリンク

左の作品のいくつかはプロジェクト・グーテンベルグに登録されています。

Go To Project Gutenberg

  1. 「下宿人」
  2. 「入れかわった男」
  3. 「雲形紋章」
  4. 「火星の記憶」
  5. 「裁判」
  6. 「苦悶の欄」
  7. 「幽霊書店」

有料の本

以下の本はアマゾンから販売されています。

1 マーク・フィリップス作「女王陛下のFBI」

テレパスのスパイを探せ!抱腹絶倒のSFミステリ。

2 ハルバート・フットナー作「罪深きブルジョア」

ニューヨークの上流階級を風刺的に描く、軽快なミステリ。

3 メアリ・エリザベス・ブラッドン作「オードリー夫人の秘密」

ヴィクトリア朝中期、イギリスの読書界を席巻したセンセーション・ノベルの代表作。

4 「ノーバート・ディヴィス傑作選」

ウィットゲンシュタインが愛読したパルプ作家の傑作長編二編と中編一編を収録。

5 「女王陛下のFBI パート2」

ユーモラスなサイキックSF第二弾。

6 「試練 ―コービット一家に何が起きたのか―」

戦争がはじまるとあなたの生活はどう変化するのか。ネヴィル・シュート初期の秀作

7 「黒に賭ければ赤が」

「名犬ラッシー」の作者が書いたアメリカン・ノワールの傑作。

8 「グランド・バビロン・ホテル」

ロンドンの一流ホテルのきらびやかな見かけの背後に、ヨーロッパ規模の陰謀の渦が。イギリスの文豪が書いた生きのいい冒険小説。

履歴

2017/01/01
無料で読める作品として「完璧な執事」と「英雄の死」二編を加えました。
2016/02/21
「グランド・バビロン・ホテル」がアマゾンから出ました。
2015/02/03
「試練 ―コービット一家に何が起きたのか―」がアマゾンから出ました。
2014/11/27
「女王陛下のFBI パート2」がアマゾンから出ました。
2014/04/28
「ノーバート・ディヴィス傑作選」がアマゾンから出ました。
2013/10/09
「オードリー夫人の秘密」がアマゾンから出ました。
2013/01/24
「女王陛下のFBI」がアマゾンから出ました。アマゾンとの契約を結ぶに当たり、パブーからの販売を止めます。
2013/01/16
「罪深きブルジョア」がアマゾンから出ました。アマゾンとの契約を結ぶに当たり、パブーからの販売を止めます。
2012/11/09
「幽霊書店」がプロジェクト・グーテンベルクに登録されました。以前、青空文庫に登録したものですが、底本を変え、大幅に手を加えました。
2012/03/28
「苦悶の欄」がプロジェクト・グーテンベルクに登録されました。以前、青空文庫に登録したものですが、底本を変え、大幅に手を加えました。
2012/01/10
Albert Berg 氏作「難破船」を Puboo 及び星空文庫に公開。
2011/09/25
Puboo から「女王陛下のFBI」を発売。三百円です。
2011/08/05
「裁判」がプロジェクト・グーテンベルクに登録されました。以前、青空文庫に登録したものに手を加えました。
2011/06/09
「火星の記憶」がプロジェクト・グーテンベルクに登録されました。以前、青空文庫に登録したものに手を加えました。
2011/04/22
新日本出版社からベルタ・フォン・ズットナー「武器を捨てよ!」が出ます。ズットナー研究会の訳ですが、わたしも一部翻訳のお手伝いをしています。戦争の悲惨さを訴えた迫力のある作品です。
2011/01/21
「雲形紋章」アップロード。プロジェクト・グーテンベルグに登録されました。
2010/11/04
前のホームページが閉鎖されるとともに、青空文庫への作品登録も終了します。今後は順次プロジェクト・グーテンベルグに作品登録します。これはプロジェクト・グーテンベルグが作品をまるごと受け取ってくれるからで、今回のように何らかの理由でホームページが消えても作品は消えないからです。
2010/10/30
isweb ライトが10月末日で閉鎖されることにともないこちらのサイトにそのまま引越し。
2010/10/29
「入れかわった男」アップロード。プロジェクト・グーテンベルグに登録されました。
2010/07/02
「入れかわった男」「雲形紋章」は今年中にアップロードの予定です。
2010/06/26
「下宿人」がプロジェクト・グーテンベルグに登録されました。
2010/06/20
ホームページの表紙変更。epubは縦書き、ルビなど日本語レイアウトをサポートしていませんが、規格が改定されしだい、新しいファイルを作ろうと思っています。

訳者について

Franz_Marc_Kater.jpg(5579 byte)

猫が飼いたい。

BBS の設置の仕方がわからん。

inserted by FC2 system